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増田経済研究所『閑話休題』バックナンバー

【閑話休題】第508回・ミッシング・リンク

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【閑話休題】第508回・ミッシング・リンク

【閑話休題】

[記事配信時刻:2018-02-09 16:18:00]

【閑話休題】第508回・ミッシング・リンク


▼チャールズ・ダーウィンの「進化論」は、いまでは古生物学上、定説となっている。しかし、この考え方のいくつかの部分には、致命的な誤りがあると、近年大いに批判されている。

(ダーウィン)

▼ダーウィンが唱えたのは、突然変異と適者生存(自然淘汰)の原則である。結論として、ヒトは猿から進化したということになっているが、この部分はほぼ否定されている。

▼昔教わったことがあるのではないだろうか。人間の尾?骨(びていこつ)は、尾っぽが退化した名残だ、といったような話だ。確かに、尾っぽのようなものはあったかもしれない。が、それと「ヒトは猿から進化した」という話は、結び付かない。

▼もっとも、いくつかの彼の進化論には疑問や、間違いがあるとはいえ、彼自身、自分を生物学者だと言ったことは一度もない。彼は終始、地質学者だったのだ。だから、専門外からの私見を唱えたということになる。

▼おかしなことはたくさんある。たとえば、ヒトはなぜ、体毛を失ったのか? 氷河期があり、多くの陸上動物は体毛に覆われていた。猿を見ればわかる。しかし、突然、ヒトはその体毛を捨て、裸になってしまったのだ。しかし、それでは厳しい冬をしのぐことができないから、ほかの獣を殺し、毛皮を剥ぎ、身にまとったのである。ある意味、矛盾である。それなら、体毛を失わなければよかったではないか。

▼なぜ、突然変異によって、ヒトだけが陸上動物で体毛を失ったのか。適者生存の原則から言うと、あまりにも逆行する現象ではないのか。わざわざ弱体化する自然淘汰などというものは、ありえない。ダーウィンによれば、「利点」が適者生存を促したのだから。

▼実はダーウィンが進化論を唱える前に、進化論そのものは、アルフレッド・ウォレスが考えだしていたものだ。ウォレスの進化論から多くをピックアップして、ダーウィンは自論の補強に使っていたのだ。ダーウィンが、進化論の発表に関しては事実上、ウォレスを出し抜いて先行公表したが、当時の学界におけるダーウィンの知名度なくして、ウォレスも自論を世に問うことは難しいと納得していたようだ。

(ウォレス)

▼ただ、ダーウィンとウォレスの進化論では、決定的に違う点がある。冒頭で指摘したように、ダーウィンの進化論では到底説明できない部分が多すぎるのだ。ウォレスが行き着いたところは、「霊的進化」であった。

▼現代では、これをウォレスが神秘主義に毒されたのだ、といったように、批判的な意見が多く、科学者としての一線を逸脱したものだと理解されがちだ。しかし、それなら、ダーウィンの進化論の矛盾に、一体現在どの議論が、だれが、明快な回答を示しているだろうか。一人もいないのである。「霊的」という概念を持ち出したウォレスを、馬鹿にすることはだれにもできはしないのである。

▼今、そこに一つの回答の糸口が与えられようとしているかもしれない。遺伝子である。猿とヒトとは、99%の遺伝子が同じであるという。しかし、残りの1%の違いが、決定的だとされている。

▼ところが、この1%の遺伝子の違いは、なぜ、生まれたのか。突然変異だけで説明がつくのだろうか。生物学上、依然として使われている旧態依然とした、「サル目ヒト科」という分類は、そもそも書き換えられなければいけないのではないか。

▼火を操り、道具をつくり、そして使い、抽象的な思考が可能になり、言語を用い、芸術を生み、果ては月面に降り立ち、原子力も創造したこのヒトという存在が、その他のすべての生物と、あまりにも違う進化を遂げたのはなぜなのか。それを、単純な突然変異と適者生存説で説明しきれるだろうか。

▼ヒトと同じくらい古いその他の哺乳類、象や虎、猿が、なぜ、物を作り、道具を使い、抽象的な思考と言語を持たないのか。

▼仮説によると、現在ではヒトという存在は、一種類しかいないので、なかなか理解されがたいところだろうが、おそらく、別のヒトも、複数の種類で存在していたのである。

▼南アフリカのヨハネスブルグの北40kmのところに、マラバ洞窟がある。2008年8月、古生人類学者とその息子は、200万年前の初期人類の化石を発掘した。大人の女と、子供の男のものだ。骨の形状から、直立歩行したことや、現代人と同じ手の骨をしていることが確認された。

▼過去20年の間に、こうした現代のヒトとは、ことなった種類の「ヒト」の骨が発見されている。つまり、「ヒト」は、われわれの種類だけではなかったのである。われわれ現生人類とは別系統とされるネアンデルタール人(40万年前に出現し、2万数千年前に絶滅した)は、成人男性の平均脳容積が1500cc。これに対して、ホモサピエンスと呼ばれるわれわれ現生人は、1400ccだから、明らかに、ネアンデルタール人の脳のほうが大きかったことになる。彼らがわれわれより劣ったヒトであったと考えるのは誤りである。

▼定説となっている進化論では、600万年前、類人猿から分岐したヒトが、突然変異と自然淘汰(適者生存)を経て、現代人になっていったとされている。これが進化である。

▼この進化論によれば、まず突然変異によって直立歩行となったヒトは、空いた手で道具をつくり、20万年の時を経過する過程で、同じようにさまざまな突然変異を起こして、今に至っているというのだ。ほかのあらゆる生物にそうした、強烈な進化を促す突然変異と自然淘汰が無かったにもかかわらずである。ヒトだけに起こったというのである。

▼しかし、イルカは車をつくらないし、虎は家を建てない。人間だけが、なぜ特殊な進化をしたのか。また、直立歩行したことが重要な突然変異だったというのであれば、直立歩行を始めてから、数百万年の間、道具というものはつくられていない。あまりにも不自然ではないか。「空いた手」の実に進化がまったくない空白の数百万年がそこに経過したことになる。

▼また、ヒトの脳が急速に大きくなったのは、数十万年前からである。その後、やっと20万年前から道具を作り始めたことになる。このあまりにも長いリードタイムというものは、一体なんなのであろうか。

▼ここに、ダーウィンの進化論に対して、真っ向から否定する議論がある。1962年、デズモンド・モリスが著した「裸の猿(Naked Ape)」だ。

▼先に挙げた、なぜ、ヒトは原始時代、体毛を捨て、裸になったのか、という議論である。そのくせ、寒さをしのぐために、他の動物を殺して、毛皮をまとうというのは、あまりにも「非合理的な進化」ではないのか。自らの体毛を捨てる必要性は、その観点からは無かったはずなのだ。

▼先述のウォレスは、進化というものが、ダーウィンの唱えたような「無作為な突然変異」ではなく、なんらかの「意図的な作為」によって、霊的な存在が「介入した」と仮説している。古生人類から、現生人類に至るまでに、三回の「介入」があったとしている。

▼一度目は、無生物から生命が誕生したとき。二度目は、動物が何らかの認知能力を持ち始めたとき。三度目は、ヒトが現在のような精神的な能力を持つようになったときである。

▼ウォレスは、地球の歴史の中で、なぜかヒトにだけ劇的な進化が起きたことを、無作為な突然変異ではとうてい、説明しきれるものではないと考え、霊的な存在が地球の歴史に介入した、と結論づけたのだ。それを古くは神と呼んだが、一体それは何者なのか、だれも知らないことになる。

▼シカゴ大学のハワード・ヒューズ医学研究所の説によれば、5万年前、ヒトの脳には劇的な変化が生じたと仮説を立てている。学説では「特別な出来事(Special Event)」としている。ヒトの脳は、進化だけで発達したのではない、というのだ。これを、「脳のビッグバン」と呼ぶ者もいる。

▼知識が増えたのではなく、脳がまったく新しい力を以て、知識を整理し、抽象化し、別の思考に発展させていくようになったのだ。ほかの動物には、この革命が無かった。人にだけあったのだ。

▼ヒトの神経伝達物質・ヌクレオチドという物質の中に、フォックスP2という遺伝子が見つかった。これが、ヒトにおける突然変異、とくに脳・肺・腸などの発達における遺伝子の発現制御に関与しているということが分かってきた。このフォックスP2こそが、ヒトにしかなく、その他の動物と完全に隔てているものだ。この遺伝子一つだけが、言語をつかさどっているのだ。しかも、この遺伝子が突然変異で生じたという形跡がまったく見られない。そして、この遺伝子の起源も、地球上に一切見つからないのである。

▼そうなると、ヒトに対して何者かが、「遺伝子操作」をしたと考えるのが、一番簡単な答えになってくる。試験管ベイビーというものを、はるか数十万年、数百万年前に、何者かによってすでに、行われていたということになるわけだ。要するに、ヒトは実験材料にされた、という仮説だ。もちろん、突飛は発想であり、飛躍だというそしりは免れないが、ではなぜヒトにだけ、突然、なんの起源もつながりも持たないフォックスP2 が人間にだけ、発生したのか。

▼これが、一つのミッシング・リンクである。生物Aから、生物Bに進化し、さらに生物Cへと進化した。ところが、どこにも途中経過の生物Bの痕跡が見つからないのだ。これがミッシング・リンクである。関連が断絶しているのだ。生物Aから、生物Cへの飛躍的進化は、ほとんど考えられない。まるで別物の生物のような劇的変化を遂げている。この途中に存在する生物Cに相当するもの(たとえば、フォックスP2の出現)を、突然変異だけではとても説明できない、というのである。

▼そこに、何らかの、何者かによる「作為」があったのではないか、という仮説が生まれる背景がある。ウォレスは、それを「霊的」なものと考えた。「神」と昔は呼んだのだ。そしてその「神」は、果たして、ほんとうにわれわれのイメージするような神や、精霊といったものなのか。それとも、地球外生命体のようなものであるのか。ここまでくると、UFOの話に発展せざるをえないから、ここで本稿はやめておくが、最後にDNAの「二重らせん構造」を発見した、ワトソン&クリックの話を書いておく。

▼そのうちの一人、フランシス・クリックは、この「二重らせん構造」は、突然、自然発生的に生まれたのではなく、「設計されたものだ」と言っている。その根拠は、すべての生物の「二重らせん構造」がみな同じ方向に渦を巻いているという点だった。

▼もし、「二重らせん構造」というものが、地球上で自然発生的に誕生したのであれば、間違いなく、さまざまな渦巻きのらせん構造の方向があったはずである。が、例外は一つもないのだ。自然発生なら、50%のものは、わたしたちが知っている方向とは逆回りのものがあっていいはずだ。クリックが言った、「これは設計されている」という意味を、あなたはどうとらえるだろうか。

▼少なくとも、わたしたち人間のDNAのうち、95%がいまだに解読されていない。もし、聖書にあるノアの箱舟のように、世界が終わるときわたしたちはどうするのだろうか。

▼聖書では、大きな箱舟に、地球上のすべての生物をつがいにして集め、ノアたちといっしょに乗り込んだと書かれている。聖書のような話は、世界中の神話に同じものがある。

▼おそらく今なら、わたしたちは、すべての生物のDNAサンプルを摂取し、それを持ち込むことだろう。聖書は、そういう意味で書き残していたとしたら、どうだろうか。古代は、実は古代ではなかったことになる。

▼人間の文化の進化というものは、原始的形態から、発展し、文化の頂点を極め、次第に衰え、滅亡していくというプロセスを辿る。しかし、エジプトのピラミッドは、一番古いつくられたギザの三大ピラミッドが一番完璧で、完成度としては頂点を極めている。その後のピラミッドは、だんだん粗悪になっていき、末期のものになればなるほど、崩壊している。これはおかしなことだ。ギザのピラミッドの完成度の高みにまで、発展していった過程を示すピラミッド造成の例が、一つも無いのである。突然、エジプトに最高度の完成された三つの巨大ピラミッドが誕生したことになる。あり得ないことだ。

▼このように、エジプトのピラミッド一つを例にとっても、一体最初にだれが、人類にあのギザのピラミッドをつくる技術を教えたのか、という課題につきあたらざるえない。エジプトの考古学会は、これを三人の王の墓だと、いまだに言い張っている。しかし、いずれも王の玄室とされる部屋に、ミイラが発見されていない。

▼エジプトの考古学会は、盗掘されたのだ、という。確かに、盗掘が試みられた跡はいくつかある。が、いずれも、玄室はおろか、宝物室にも到達できていない。また、盗掘されたのなら、それなりに遺棄されたがらくたもあるはずだが、一切なく、発掘された当時、まったく綺麗なものであった。王の墓ではないことは、明らかだろう。では、何のために、誰が、「つくらせた」のか。

▼こうしたさまざまな疑問は、夥しく、また回を重ねて、書いていこうと思う。この次、この種のジャンルを書くときには、米国で情報公開されている、米軍とUFOとの信じがたい戦闘が行われた事例を、いくつか引用してみようと思う。太平洋戦争時代から、ベトナム戦争末期まで、米軍は何度となくUFOと空中戦はじめ、戦闘状態に入っていたことが確認されている。軍の高官たちですら、認める証言をしている。

▼その結果、多くの米兵が戦死しており、自軍の誤爆事件としてすべて処理されてきた。1968年以降は、米軍は、UFOとの遭遇の際には、徹底して戦闘回避行動をとるよう指令している。
さて、これを信じるのも信じないかは、あなた次第だ。

増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長
松川行雄




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