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増田経済研究所『閑話休題』バックナンバー

【閑話休題】第507回・外国人観光客が並ぶ、日本の食い物屋

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【閑話休題】第507回・外国人観光客が並ぶ、日本の食い物屋

【閑話休題】

[記事配信時刻:2018-02-02 17:56:00]

【閑話休題】第507回・外国人観光客が並ぶ、日本の食い物屋

▼安倍政権がスタートを切った時点では、外人訪日客数は年間860万人ていどだった。それが、2800万人になろうとしている。オリンピックまでに4000万人にしたいというわけだ。

▼なぜこうも日本に外国人客が来なかったのかは、為替の影響によるものだという人が多いが、不思議なことである。日本は、経済はだんだん回復しつつあるものの、社会・文化がそう激変しているわけではなく、むしろ以前とほとんど変わっていないだろう。

▼日本が変わったというよりも、外人の視点や興味が変わったのかもしれない。正直、韓国には、旅行で訪れる場合に見どころのバリエーション(選択種類)が非常に少ない。中国は一見多いように思えるが、これも実は非常に限定的なのである。

▼自然のすごさと言うことを言えば、いくらでも世界に、目を見張るような風光明媚な場所はある。なにも、韓国や中国くんだりまで足を運ぶ必要は無い。ここ数十年で、欧米旅行客は思ったのではないだろうか。

▼以外に穴、だったのは、日本である。韓国や中国とは比べ物にならないくらい、史跡、自然、民俗・民芸、ライフスタイル、食文化など、驚くほどバリエーションが豊富な国である。この小さな国に、なにゆえこれほどの多様性が、共存しているのか、日本人もよくよく振り返ってみれば、驚くことが多いほどだ。

▼それが、ネットによってあまりにも膨大な情報となって、世界に拡散したのだろう。つまり、欧米人は、従来のステレオタイプの日本文化というものが、いかに表面的なものにすぎず、奥に入れば、いくらでもサプライズが潜んでいるということを、ネットによって知ってしまったのだ。

▼ブームであるから、盛り上がることもあれば(いまのように)、あるていど冷めていく期間も訪れるだろう。しかし一度知ってしまった日本の不思議さ、面白さというものは、彼らの心をとらえて放さない。それだけの日本文化が持つ吸引力を、残念ながら、ほかのアジア諸国、たとえば、韓国や中国には、無いのである。

▼たとえば、創業200年を超える老舗の企業というものは、日本は3937社。これは2009年時点の調査であるが、およそ4000社だ。世界でも、ダントツのトップである。

▼第二位は、これも驚きだが、ドイツである。1850社。第三位はさすが大英帝国なのだが、なんとその株は、ケタ違いに少なく467社だ。第四位がフランスの376社。ちなみに、中国は、革命ですべて潰れてしまったのだろうが、わずか75社である。

▼この数値だけが、文化の重厚さを意味するものでないことはもちろんなのだが、それでもデータとしては、なぜ欧米人が日本に多くやってき始めたのか、説得力のあるデータだ。

▼ドイツが多いというのも面白い。要するに、第二次大戦の敗戦国二つは、国土が焦土と化したにもかかわらず、歴史を実に古く残しているということになる。ある意味、社会や文化の硬直性が高いということでもある。つまり、頑固なのだ。従って、変化には機動的ではない、という難点の証明にもなるかもしれない。

▼さて、うんちくはともかく、このところ外人、とくに欧米人の来日が増加してきており、滞在日数が、中国人のそれと比べて長いこと、期間あたりに日本で落とす消費金額が大きいことなどから、大変注目されてきている。

▼この欧米人が、一体どういうところに日本の面白さを探っているのか、彼らが行列して並ぶ店というものを、ざっとネットから拾ってみた。

▼たとえば、ラーメンという項目において、そこが一番美味しいという意味ではない。現象として、外人客が列をなすことが常態となっているところ、という意味であって、それも、精査して行列の長短が検証されているわけではない。ランダムに、ネットで広まっている人気にすぎない。

▼ただ、彼らがどういう日本のディープさに、興味を持つのか、そのこと自体に興味があるというものだ。意外に、日本人が行かない、知らない場所だったりすることもある。ここでは、一番卑近なところで、食い物屋に限定して、ネットからざっと拾って並べてみた。

▼焼き芋
芋屋十兵衛:長野市の中心繁華街「権堂」のアーケード入り口の、焼き芋専門の小売店。外人が、物珍しそうに「これはなんだ?」と言いながら、一本買い、立ち去る。が、必ず戻ってきて、何本か買っていくという。もしかすると、欧米には焼き芋というものが、無いのだろうか。

▼ラーメン
麺創房・無敵家 :池袋東口
一蘭・道頓堀店:大阪市、渋谷、京都・錦小路店
めん馬鹿一代:京都二条城前(ラーメンに火柱が立つ、最も危険なラーメン屋)
清陽軒:福岡・久留米
AFIRI:東京千駄ヶ谷
らーめん桜花:東京・新宿御苑前
ラーメン銀閣:京都伏見
桃花春:京都鳴滝蓮池町
銀座 篝(かがり):東京銀座

▼一般中華料理
平安楽 :岐阜・飛騨高山

▼うどん
慎:南新宿
はがくれ本店:大阪・梅田
山元麺蔵:京都岡崎

▼そば
権八:東京・西麻布(セレブ御用達。レイディー・ガガ、クエンティン・タランティーノ、シルベスター・スタローン、スティービー・ワンダー等)
本家尾張屋本店:京都車屋町通二条下ル仁王門突抜町322

▼洋食
キッチン たか:四谷

▼海鮮
開花屋:東京・渋谷神泉円山町(セレブが多いそうです。レオナルド・ディカプリオ等。ただ、4000円前後で満腹になるということで、セレブ御用達にしては、リーズナブルとも)

▼とんかつ
かつくら:京都駅ビル店
勝烈亭:熊本
とん八亭:東京・上野広小路

▼ステーキ
神戸牛ステーキ専門店ステーキランドKOBE :神戸市
Wakkoqu(和黒)新神戸店:神戸市
神戸牛懐石511 :東京・赤坂
松阪牛焼肉M法善寺横丁店:大阪市
おつか :京都・嵐山
STEAKおおつか:京都嵐山
はふう本店:京都

▼カレー:
CoCo壱番屋(秋葉原店) ハラール(イスラム)専用

▼寿司
寿しのむさし 三条本店:京都市
元気寿司 渋谷店 :東京・渋谷
大和寿司 :東京・築地
寿司大 :東京・築地
大江戸:東京・築地
廻転寿司京都CHOJIRO四条木屋町店 :京都市
つきじ喜代村すしざんまい東新宿店 :新宿
梅丘寿司の美登利総本店:渋谷
SUSHIBARYASUDA:南青山
高級寿司 久兵衛銀座本店:銀座
くら寿司(池袋サンシャイン60通り店):東京・池袋
すきやばし次郎:東京銀座(ミシュラン三ツ星。安倍首相がオバマ大統領の接待で利用して話題になった店。その他、ヒュー・ジャックマンなどセレブや各国要人が集まると。平均予算3万円なので、ちょっと手が出ない。)
寿司勇:東京西麻布(セレブ御用達。レイディー・ガガなどハリウッド系がお忍びで通う由。ジェシカ・アルバが絶賛している模様。)

▼しゃぶしゃぶ
モーモーパラダイス(歌舞伎町本店) 東京・新宿
しゃぶ禅:東京・六本木(セレブ御用達。レイディー・ガガが、来日時、必ず来るそうです。)

▼天ぷら
天季:東京新宿神楽坂(セレブ多し。ニコラス・ケイジ、ヒュー・グラント、ミラ。ジョヴォビッチ、レオナルド・ディカプリオ等)
つな八:東京新宿

▼ハンバーガー
Center4Hamburgers :岐阜・飛騨高山(意外だが、世界最大級の口コミ旅行サイト「トリップアドバイザー」で、日本の数あるグルメの中で、第二位に選ばれたのが、ここ。)

▼居酒屋
阿武茶2号店 :北海道・倶知安
かやぶき:栃木・宇都宮
田舎家:東京・六本木(セレブ御用達。トム・クルーズ、スティービー・ワンダーは来日時、必ず寄るそうです。他、キャメロン・ディアス、ハリソン・フォード、スティーブン・スピルバーグ、レオナルド・ディカプリオ、シルベスター・スタローン、ライオネル・リッチー、デミ・ムーア、ローリング・ストーンズ、スティング等)

▼創作料理
NINJA AKASAKA(忍者の世界観をコンセプト)
タパス モラキュラーバ―:東京都中央区(和風スペイン料理)

▼エンターテイメントレストラン
NINJAAKASAKA :東京・赤坂

▼ラグジュアリーレストラン
パスモラキュラーバー :日本橋(マンダリンオリエンタル内)

▼餃子
原宿餃子楼 :渋谷
餃餃子(ちゃおちゃお):京都三条木屋町
原宿餃子楼:東京原宿(三軒茶屋の東京餃子楼から独立した店らしい)

▼お好み焼き・たこ焼き
お好み焼長田屋 :広島市
きじ梅田スカイビル店 :大阪市
千房(道頓堀ビル店):大阪市
浅草つる次郎:東京・浅草
銀だこ(原宿店):東京・原宿

▼フレンチ
NARISAWA:南青山)
東京芝とうふ屋うかい :東京・芝公園

▼ピザ
SAVOY:東京・麻布十番
PIZZA BORSA:東京池袋

▼甘味
サンタモニカクレープ:東京・原宿
クロッカンシューサクサク(原宿店):東京・原宿
トッティキャンディファクトリー(原宿店):東京・原宿
Eggs’s Things(原宿店):東京・原宿(パンケーキのお店です)

キリが無いので、このへんにしておきますです。

増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長
松川行雄




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