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増田経済研究所『閑話休題』バックナンバー

【閑話休題】第32回・水の話

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【閑話休題】第32回・水の話

【日刊チャート新聞記事紹介】

[記事配信時刻:2013-04-16 17:00:00]

【閑話休題】第32回・水の話

▼私の子供の頃は、水道水をひたすら飲んだものだ。体育の授業のあと、校庭脇の洗い場で、ガブ飲みした。いまでは、2リットルのペットボトルでさまざまな飲料水を買っていくのが普通なのだそうだ。水を買う? 私には、考えられないことだ。変われば変わるものだ。いまだに、水道水を平気で飲んでいる私の健康は、今後そこなわれていくのだろうか。

▼水というのは、ふんだんにあるようで、実は少ない。海水は地球上の全水量の96.5%を占めており、人間が利用できる淡水は2.5%にすぎない。またその淡水も、3分の2以上は氷河などだから利用困難だ。ということで、陸地にある川、湖、地下水など利用できる水は、地球上の全水量のわずか0.8%にすぎない。

▼一方、この100年間で世界の水使用量は9倍に膨れ上がっている。ひとりあたりの使用量は2倍弱しか増えておらず、近年は減少傾向だが、なにしろ世界規模の人口増加には追いつかない、ということだ。そういう数字を聞かされると、確かに不安にかられる。

▼また、水といっても飲んで問題がないようなレベルに浄化するのは大変なことだ。聞けば、50メートルプール一杯分の水から、H2O(要するに本当の水)を取り除くと、実にドラム缶2本分のミネラル不純物が残るという。ミネラルといっても、すべてが体にいいものとは限らない。悪い働きをするミネラルだっていくらでも存在する。こんな事実を聞くと、日々、2リットル入りのペットボトルでせっせと水を買っている人たちを、馬鹿にはできなくなってくる。

▼日本には、その水から「純水」をつくりだす技術に優れた会社がいくつもある。「純水」は半導体など、精密度の高い製造業では不可欠なものだ。いわゆる「純水」というのは、50メートルプール一杯分の水のうち、ミネラル不純物が角砂糖一個分入っているような水らしい。さらに、「超純水」というのもある。これなどは驚くなかれ、東京ドーム一杯に張り巡らした大量の水に、ミネラル不純物はわずか角砂糖一個分しかないというレベルらしい。

▼この驚くべき水処理の技術というものは、水道設備の優秀さとあいまって、新幹線やロボットとともに、日本のお家芸として世界に輸出され始めている。日本人は、米がうまいかどうかというのを気にするように、水へのこだわりも非常に強い。そうしたこだわりが、このような技術の進歩に寄与したのだろうか。

▼ちなみに、私は最近、物忘れが激しい。個人的には心配しているところなのだが、それには水が大きくかかわっているようだ。体中の細胞のひとつひとつには、その表面に水だけを通すタンパク質でできた穴が存在するという。つまり、水の通り道なのだが、「アクアポリン」という名前がついている。ここを通って、水素や電子がたくさん入っている水(電解還元水、プロトン・ウォーター)が、抹消の血管までしっかり運ばれるのだそうだ。

▼人間の体の中で、一番この電子を使うのは、脳である。だから、脳が疲れたり、物忘れが激しくなってきたら、頭の中の水分量がまず間違いなく少なくなっていると考えられる。当然、電子が足りないということでもある。結論として、私は水を飲まなければならない、ということになる。ちなみに、このプロトン・ウォーターは、胸腺を増大させる臨床結果も出ているらしい。

▼女性の更年期障害は、厳密にいえば病気ではないようだ。この胸腺が縮小することで、ホルモンの分泌が正常にならなくなるために起こるという。胸腺は若返りの臓器だ、ともいえる。これもプロトン・ウォーターを体に取り入れることで解決するというのだ。世界の長寿村を調べた結果、100歳以上の人たちに共通した体内物質は、プロトン・ウオーターだったそうだ。

▼体にいい水の販売とか、電解還元水にするための装置の販売といった話を聞くと、どうもあやしげな新興宗教などを連想してしまう。ついつい斜に構えてしまうのだが、少しまじめに水というものを考え始めた今日このごろである。

増田経済研究所
「日刊チャート新聞」編集長 松川行雄




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