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増田経済研究所『閑話休題』バックナンバー

【閑話休題】第140回・名言の栞(しおり)

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【閑話休題】第140回・名言の栞(しおり)

【日刊チャート新聞記事紹介】

[記事配信時刻:2013-09-20 18:30:00]

【閑話休題】第140回・名言の栞(しおり)

▼私などが駄文を連ねるより、眩いばかりの名言を紹介したほうが、よほどお役に立とうというもの。ただ、名言といっても、ただ有名なものを並べてみても面白くはない。一応、できるだけ前向きなもの、はっと気づかせてくれるものなどを独断と偏見で選んでみた。

* * * * *

◎「日々是好日」
このような類いでは、最も品格のある名言として知られている。禅語のひとつだが、碧眼録(へきがんろく=中国の仏教書)に収められている言葉だ。喜ばしい日も悲しい日も、すべては相対的なものにすぎない。それが分かれば毎日が良い日だ、ということになる。晴れていても良し、曇っていても良し、富士山の元の姿は何も変わらない。これがまさに、日々是好日だと某寺では説法しているそうな。

◎「あなたが空しく生きた今日は、昨日死んで逝った者が、あれほど生きたいと願った明日だ。」
趙昌仁(チョ・チャンイン=韓国の作家)

◎「目に涙がなければ、魂には虹が見えない。」
アメリカ原住民ミンカス族の言葉

◎「辛いという字がある。もう少しで、幸せになれそうな字だ。」
星野富弘(詩人・画家)

◎「金色の夢の日々がついえ、絶望さえも滅ぼす力を失ったときに、私は知った。喜びという支えがなくとも、生をいつくしみ、力づけ、そして養うことができるということを。」
エミリー・ブロンテ(イギリスの作家。『嵐が丘』を執筆)。『思い出』より

◎「旅は無言のバイブルであった。自然は道徳であった。沈黙は僕をとらえ、そして沈黙より出た言葉はぼくをとらえた。悪くも、良くも、すべては良かった。ぼくはすべてを観察した。そして我が身にそれを写実した。」
藤原新也(作家・写真家)。『印度放浪』より

◎「不幸も何らかの役には立っている。私たちがまれにしか幸せを感じないのは、それが予期したものとは別な姿で立ち現れるからだ。」
アンドレ・ジード(フランスの作家)。『一粒の麦もし死なずば』

◎「ミラボー橋の下 セーヌは流れる 僕らの恋が流れる 僕は思い出す 苦悩のあとに喜びが来ると 日は暮れよ 鐘は鳴れ 月日は流れ 僕らは残る。」
ギヨーム・アポリネール(フランスの詩人・作家)。『ミラボー橋』より

◎「そして私は 人生という真っ白なキャンバスに 夢という字をひとつ大きく書いた」
新田次郎(作家・気象学者)。『聖職の碑』より

◎「道に迷うこともあったが、それはある人々にとっては、もともと本来の道というものがなかったからだった。」
トーマス・マン(ドイツの作家)。『トニオ・クレーゲル』より

◎「私が一番上手だっていうんじゃないの。ほかの人が弾くカンパネラが嫌いなだけなのよ。私は、私が弾くカンパネラが一番好き。テクニックが優れてる人なんかいくらでもいるわ。でも、ぶっこわれそうなリストを弾いたっていいじゃない。少々間違ったってかまったことじゃない。」
フジコ・ヘミング(ピアニスト)。

◎「閉じ込めた高原がどんな風景だったかを 思い出そうとして 霧はときどき自分自身を取りはらってみる」
吉野弘(詩人)。『霧』より

◎「そりゃあ、人間はいつか滅ぼされるかもしれない。しかし、負けはしないんだ。」
アーネスト・ヘミングウェー(アメリカの小説家)。『老人と海』より

◎「感じる心がなければ、言葉は符牒にすぎない。路傍の瓦礫の中から黄金を拾い出すよりも、むしろ瓦礫そのものが黄金の仮装であったことを見破る人は詩人だ。」
高村光太郎(詩人)。『緑色の太陽』より

◎「それが ことによくすみわたつた日であるならば
そして君のこころが あまりにもつよく
説きがたく 消しがたく かなしさにうづく日なら
君は この坂路(さかみち)をいつまでものぼりつめて
あの丘よりも もつともつとたかく
皎々(こうこう)と のぼつてゆきたいとは おもわないか」

「ほのかにも いろづいてゆく こころ
われながら あいらしいこころよ
ながれ ゆくものよ
さあ それならば ゆくがいい
「役立たぬもの」にあくがれて はてしなく
まぼろしを 追ふて かぎりなく
こころときめいて かけりゆけよ」
八木重吉(詩人)。『秋の瞳』より。

◎「砂漠を一群のドイツ軍将兵たちが退却していく。しっかり銃を担い、キャノン(砲)を引き、白熱の日差しを浴びながら、一部の隙(すき)もない、整然としたもので、敗者の風情など微塵も感じられなかった。私たちが動けば、敢えて踏みとどまって決戦を辞さないという覚悟は、その一人一人のまなざしにみなぎっていた。
アカバ攻略以降、私たちが見た、数々の彼等の敗退の記憶の中で、それはけっして失われることのない誇りと威容を備えた、もっとも見事な軍隊の退却行であった。われわれに追撃の一打をはじめて思いとどまらせるほど、感動的な輝かしさで満ちていた。
そこには敗れたりと言えども、ドイツ再興を容易に想像させるのに十分な力強さがあったのだ。ドイツ、恐るべし。私たちは、地平線に彼等の姿が消えていくまで、彼等の将来のために敢えて敬意を表して見送った。」
T・E・ロレンス、通称“アラビアのロレンス”(英陸軍情報部中佐)。『回想録』
より

◎「攻撃は反復されなければならない。反復によって、成功確率は劇的に上昇する。」
クラウゼヴィッツ(プロイセン=欧州の軍人学者)。『戦争論』より

◎「私は疲れた。横になりたい。」
ブッダ(釈迦)。『大パリニッバーナ経』より

一週間、お疲れさまでした。

増田経済研究所
「日刊チャート新聞」編集長 松川行雄



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