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増田経済研究所『閑話休題』バックナンバー

【閑話休題】第176回・下戸の遠吠え

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【閑話休題】第176回・下戸の遠吠え

【日刊チャート新聞記事紹介】

[記事配信時刻:2013-11-14 18:45:00]

【閑話休題】第176回・下戸の遠吠え


▼酒をたしなまない私としては、この類いの話をするのもどうかと思うが、11月になると日本中、ボジョレ・ヌーボーとやらでお祭り騒ぎである。テレビでも、判で押したようにこの話題で持ちきりとなる。

▼なんでも、フランスのボジョレ村で取れたワインの新酒を、時差の関係から世界中で日本が最初にこれを飲むことができるということらしい。最近では、ペットボトル入りのボジョレとか、1000円を切るボジョレとかもあるそうだ。なんだかよく分からないが、とにかく気軽に楽しめるワインになったということは、良いことだ。

▼ところで、ボジョレ・ヌーボーというのは美味しいのだろうか。酒の味には無縁の私に、誰がどう説明しよう分かりようもないが、聞けば製法は普通の赤ワインと違い、樽で長期熟成したりしないので、味は軽めでフルーティなのだそうだ。ただし、長期保存には適さない。つまり、ワインとしては完成された商品ではないのだが、何より「今年の葡萄でできた初物ワイン」を飲むことに意味があるらしい。

▼ワインの話ばかりを書いているが、要は酒の話を書くつもりだった。ワインにしろ、酒にしろ、ウィスキーやブランデーにしろ、それをたしなむ人は妙に絵になるところがうらやましい。

▼戦国時代にも、ポルトガル人やスペイン人たちが、ワインを持ち込んできた。だから、織田信長もワインを飲んだといったような記述があったりする。が、信長は、おそらくなめたくらいだろう。飲んだとしても、一口飲んでみた、という程度だったに違いない。なぜなら、彼は私と同じ、まったくの下戸だったからだ。映画やドラマで信長が、さもバサラ風を気取って酒を飲むシーンがあるが、実は信長は、体質的にアルコールを受けつけなかった。

▼ポルトガル出身の宣教師、ルイスフロイスの『日本史』や『耶蘇会士日本通信』などでは、「信長公は下戸の甘党であった」と報告されているから、間違いないだろう。嘘を書く必要もない。信長だけでなく、戦国大名には意外に下戸がいたらしい。

▼信長以外で有名な人物では、毛利元就がそうであった。彼も生来の下戸で、長命だったのもそのためだ、と自分では思っていたらしく、家臣たちにも節酒をすすめていた。ほかにも、まだいる。信長に首を取られた今川義元がそうである。

▼古い人間を持ち出してもつまらない。現在活躍しているタレントあたりで、下戸を探してみると、案外いるもので、出るわ出るわ。ネットで調べたので、どこまで本当か不確かだが、火のないところに煙は立たず。気になる人がいれば、一度お調べになったらいかがだろう。話のネタにはなりそうだ(男性だけを掲載。ちなみに、物故された方も含まれている。順不同)。

ユースケ・サンタマリア、宇崎竜童、トータス松本(ウルフルズ)、北島三郎、堀内孝雄、飛鳥涼、氷室京介、泉谷しげる、世良公則、時任三郎、保坂尚輝、峰竜太、渡哲也、田中邦衛、津川雅彦、的場浩司、村井国夫、菅原文太(ビールのCMに出ていたが本当か?)、水谷豊、植木等、若山富三郎、緒形拳、小林稔侍、舘ひろし、高橋英樹、高倉健、三國連太郎、野村克也、星野仙一、松井秀喜、江本孟紀などなど。

やけに多い。けっこうびっくりである。しかも、イメージからはほど遠く、「ウッソー」と思わず口走ってしまいそうな名前が連なる。もしかしたら、健康を考えて、飲めるのに飲まない人も中にはいるかもしれない、などと思ったりする。

増田経済研究所
「日刊チャート新聞」編集長 松川行雄




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