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増田経済研究所『閑話休題』バックナンバー

【閑話休題】第224回・花粉症

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【閑話休題】第224回・花粉症

【日刊チャート新聞記事紹介】

[記事配信時刻:2014-01-29 18:45:00]

【閑話休題】第224回・花粉症


▼さて、まだ春一番は吹かないが、もうここまでくれば春の到来が待ち遠しくなる。ところが、私はそれでいいのだが、世の中はそうではない。花粉症という恐ろしいものが猛威を奮うからだ。

▼この花粉症。私が子供の頃、それほど社会問題化していたような記憶がない。あるにはあったが、こんなに大騒ぎしていただろうか。ということは、40年前に比べて、花粉症の人が劇的に増えたということなのだろうか。それとも、問題視されていなかっただけのことだろうか。

▼ものの本によると、現在国民の3割が花粉症なのだそうだ。これは驚くべき数字だ。年齢別に見ると、昭和元年から20年生まれの人の発症率は40%未満。昭和30年代以降の生まれの人は、80%近いという統計である。

▼どうも最初に日本で確認された花粉症は、1961年、駐留軍が持ち込んだブタクサだったようだ。戦争で焼け落ちた山に植林された、大量の杉(これもアメリカから輸入された)によって、スギ花粉の症状が主流になっていったという経緯がある。

▼もともと日本には、こういう広範囲な年齢層に蔓延する花粉症というものは、なかったらしい。面白いのは、アジアの中でもモンゴル人にはほとんど花粉症の人がいない。そして日本でも、農家の人には花粉症が非常に少ないという。

▼これには、理由があるようだ。モンゴルのような遊牧民や日本の農家の人には、エンドトキシンという菌を持つ人が多く、花粉症の人に多いIgE(免疫グロブリンE。5種の抗体の一つ。アレルギー反応に関係する抗体)が少ないという。一説にこのIgEの多寡は、一歳未満のとき、家畜との接触が多いか少ないかで決まると言われている。エンドトキシンは、家畜のフンに多い。

▼もっとも、こういったアレルギーというものは、それぞれの人間が持つ、ある物質を許容できる限界量を突破したら誰でも発症する。半世紀以上生きてきた私も、今年はいきなり花粉症にやられるというリスクがないとも言えない。人ごとではなさそうだ。

増田経済研究所
「日刊チャート新聞」編集長 松川行雄



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