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増田経済研究所『閑話休題』バックナンバー

【閑話休題】第320回・神々の指紋

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【閑話休題】第320回・神々の指紋

【日刊チャート新聞記事紹介】

[記事配信時刻:2014-08-08 16:14:00]

【閑話休題】第320回・神々の指紋

▼元エコノミスト誌の記者だったグラハム・ハンコックが、いわゆるトンデモ本を1995年に出版して、世界的な大ベストセラーになった。「神々の指紋」である。超古代文明の謎を解析した本だが、地球外生命体と結びつけるなどするに至って、トンデモ本の烙印を押された経緯がある。その後、否定された説の焼き直し、事実の歪曲やありもしない事実の捏造をしているという批判も多い。わたし自身も、面白がって読んだものだが、途中、論証のところでは、いくつか首をかしげるようなところも多かったのを覚えている。

▼グラハム・ハンコックの著作は横に置いておこう。しかし、神々(ここでは、地球外生命体か、それとも超古代にあったかもしれない高度な人類文明か)が、地球という惑星に残していった指紋の跡には、確かに不思議としか思えないような事実もある。その有名な一つが、ニネヴェ定数だ。

▼紀元前7-9世紀に現在のイラクに実在していた古代アッシリアの首都ニネヴェの図書館の遺跡から、一枚の粘土版が発見された。1852年のことだ。シュメール語で刻まれており、聖書のノア伝説の元ネタになったギルガメッシュ叙事詩などと共に、謎の数値が刻み残されているが、ほとんどの科学者はその意味を見出せずに長年放置され続けてきた。その数値とは、195兆9552億という非常に大きな数値である。あまりにも大きい数値であるため、ずっと意味不明だったのである。

▼このニネヴェ定数が、後に驚くべき事実と一致することがわかってきた。1963年、NASAの研究者が、これは時間の「秒」ではないか、と仮説を立てた。195兆9552億を、日数に置き換えると22億7800万日。つまり、620万9552.19224年になった。

▼木星・土星・土星・天王星の4惑星が太陽の同じ側で完全に整列するのは620万9578年=22億6800万日ごとだ。ニネヴェ定数と同じではないか。計算によれば最後に整列したのが現在の暦で433万3793年前であり、次に整列するのは187万5785年後である。

▼このニネヴェ定数をつの解析において、NASAの研究者は、一日の秒数である86400秒で割り切れることに気づいたのだ。さらに、地球の歳差運動(ジャイロスコープ運動)の周期で割ってみると、やはりきっちり割り切れたのだ。驚くべきことに、太陽系内の天体の好転周期で片っ端から割ってみると、すべての測定値が割り切れる数字であることがわかった。なにを言っているのか、というと、つまり、太陽系の全天体は、ニネヴェ定数の周期で、その出発点に戻ることを意味する。

▼一応、このニネベ定数を、分解して示してみよう。

195兆9552億(ニネヴェ定数)→Nと表記。・・・N=70×( 60の7乗)。
数式1 N÷86400秒( 1日の秒数)=2,268,000,000日( 22億6800万日)
数式2 N÷365.2422( 1年の日数)=6,209,578.19224年( 620万9578.19224年)

つまり太陽系の全天体は22億6800万日(約620万年)の周期で元の配置に戻るというわけだ。

▼人間の日常感覚では想像もつかない大きな数値での一致。そして、しかも秒単位で現代科学のデータとぴったり一致するという事実。私たちの通常感覚がおかしいのだろうか。それともおかしいのは超古代人の方だろうか。あるいは、別の第三者がこの感覚を持っていたのだろうか。

▼この私たちの銀河の回転周期はニネヴェ定数のぴったり36倍である。ニネヴェ定数を1年間の秒数で割った数値でこれを割り、36という綺麗な整数が導きだされるのだが、銀河が1周する間に太陽系の惑星は36回最初のスタート位置に戻る。またこの周期の間に歳差運動周期はぴったり8640回になる。先述通り8640という数値は1日の秒数のぴったり10分の1(数式2参照)でもある。これは単に自然が生み出した数字合わせの冗談なのだろうか。それとも未知なる意味が潜んでいるのだろうか。

▼この奇跡的な数的整合性には、ただただ圧倒される。偶然や想像の産物ではありえないのではないか、と考えるのも当然だろうし、このニネヴェ定数の意味をシュメール人は知っていたのか、ということになる。果たして、極端な大数はどこまでが人間の数なのだろうか。しかも、秒単位で一致するほどの精緻さというものは一体なんなのか。

▼ここに数字誕生について、価値の転倒が起こる。わたしたちは、1日を24で割って、1時間ができたとしている。それをさらに60で割って、1分が。さらに60で割って1秒ができたと教えられてきた。ところが、逆なのではないか。1秒がすべての始まりだったのではないか、ということだ。

▼地球と火星は、ほぼ同じ自転回数で、1日だ。これを数式化すると、60X60X6X4だ。では、ほかの惑星、金星や水星はどうか。

金星の自転回数 60X60X60X6X4X4=240日
水星の自転回数 60X60X60x6X4=59日

つまり、60進法ということになる。そして、ニネヴェ定数は、1秒を基準に計算された数値といってもよい。

▼さて、ここからがグラハム・ハンコックも真っ青な「神々の指紋」である。たとえば未だに、エジプトはギザのピラミッドについては、考古学上も謎が多い。普通、文明というものは、原始的に始まり、技術が進歩し、黄金期を迎え、やがて衰退し、滅んでいく。ところが、ピラミッドについては、一番古いことが確認されているギザの三大ミラミッドは、もっとも巨大で、現在まで堅固にそびえ立っている。その後作られたものは、時代を下れば下るほど、小さく、粗末なものであり、崩壊してしまっているようなものがほとんどだ。普通こういう文明の経路を辿ることはない。ピラミッドはあたかも、突如、いきなり地球上に出現し、その後、どんどん劣悪なものとなっていったことになるからだ。

▼このギザの一番北側のピラミッド(頂点)の緯度は、北緯29.9792458度に当たる。この数値は、驚くべきことに、光の速度、299792458m/秒と、完全に一致する。ピラミッドと光の速度がどう関係しているのかわからないが、これも、偶然だろうか。少なくとも、世界の考古学ではこの一致の指摘は、完全に無視されている。偶然ということなのだそうだ。ではこの偶然が起こる確率とはどのくらいのものなのだろうか。無視しても良い偶然なのだろうか。小数点以下8桁で終わる絶対数値が、まったくわずかなエラーもなく、一致するということが、果たして偶然なのだろうか。

▼古代ギリシャと古代インドの間にも、奇怪な数と形状の一致がみられる。古代ギリシャはミロのビーナス像は誰しも写真などでご存知だろう。2000年前のものだ。同じころ、古代インドはガンダーラ美術の傑作の一つである、釈迦立像(東京国立博物館蔵)もつくられている。ミロのビーナスと、釈迦立像(正式には如来立像)は、よくよく見てみると、顔が非常によく似ている。ヘレニズム文化の伝播ということで、両者が似ているというのは良い。

▼似ているでは済まされない数字の一致がある。それは、いずれも、髪の毛の彫刻部分が、本数、うねりの回数、分かれ方、埋もれ方、こめかみやもみあげあたりから、頭頂部まで、すべて完全に一致する。これは、パソコンやCADで初めて発見された事実である。

▼似ているのではない。同じなのだ。つまり、パソコンやCADで同じデータベースがあれば、あとは乱数表を用いて見た目の印象を変化させることはできるが、いずれにしろ、データベースが同じだということだ。そうしたものを駆使して、両者は同じデータべースをもとに彫像されたとしか考えられない一致なのである。

▼つまり、古代ギリシャや、ガンダーラでは、パソコンとCADがあったということになる。もちろん、違うものであろうが、同じような機能を持ったなにかがあったということになる。これは、神々の指紋ではない。神(古代ギリシャの一神)と仏(ブッダ)の指紋が一致するということを意味するではないか。

▼こんな不思議な事実は、それこそ現代のハイテク技術によって、どんどん「再発見」されていっているのだ。飛躍した考えと思われがちな地球外生命体なのか、それとも、われわれが歴史ではまったく想像もできない、とんでもない高度な技術文明が、かつて地球上に存在して消滅しただけなのか。異様な「数の一致」は、今後も続々と「発見」されていくことだろう。われわれの稚拙な文明が、これにいつまで抵抗し、頑迷なまでの固定観念にしがみついていることができるだろうか。文明というものは、栄えていく上りと、滅びていく下りがある。わたしたちは、もしかしたら、以前栄えた文明より、はるかに劣った水準を成長している過程に存在しているのにすぎないかもしれない。あるいは、別の何者かが地球にきていた、ということだろうか。

増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長
松川行雄



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