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増田経済研究所『閑話休題』バックナンバー

【閑話休題】第417回・子供は天才である。

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【閑話休題】第417回・子供は天才である。

【閑話休題】

[記事配信時刻:2016-05-06 16:17:00]

【閑話休題】第417回・子供は天才である。

▼相場が相場だけに、ここは「ゆるく」いきましょう。

▼連休中の、遊びである。ネットで拾った、(恐らく小中学生の)子供たちの答案ばかり、それも、抱腹絶倒してしまうような珍回答集をランダムに紹介しおく。赤ペンで注釈をいれている先生のコメントも、秀逸なものが見られる。

▼たけし。
絵を見て、「たんぼに」まで書けたのは良いが、どうしたことか「○○○がたっている」を、「たけしがたっている」と書いている。
「たけしくん」はきっと、このかかしによく似ているんだろう。

▼本番。
これは、なんと中学生の回答である。
答えに窮して、飛び出したこの一言は三塁打並みだ。

▼素敵。
これも、中学生の答案と思われる。
「青函トンネル」と書けなかったのだ。確かに、意外に書けないかもしれない。
とくに西日本の人は縁遠いだろう。何か書かなければならないという、その意欲を賞賛しよう。

▼想像力と、彼の生活環境。
これも、中学生と思われるが、どこまでまじめに書いたのか、どこから冗談なのか、不明だが、いずれにしろ、彼の想像力の豊かさと、置かれている生活環境がにじみ出た傑作である。

▼考えすぎ。
これも中学生だろう。
「ちたい」を書けと問われて、この字が出て来るというのは、ほとんどわたしの域に達していると考えられ、大変将来が心配される。

▼ひゅー、ひゅー!
スポーツ観戦を盛り上げるための、スポーツ用品の工夫をしてみよ、という問題だが、きわめて直接的な回答になっている。
絵に、「ひゅー、ひゅー」と吹き出しまでつくって書き加えているところは見事だ。

▼ほれ、いぐね。
「行く」を「いぐ」と読んでいるところから、東北の子だろうか。フォーリナー(外国人)を、ホレ・イグネと読んだところは、確信犯的だが発展創造性を評価して、ざぶとん3枚!

▼説明不要。
明治、民権運動筆頭の板垣退助が、暴漢に襲われ、「板垣死すとも、自由は死せず」と言ったとか、言わなかったとかいう話だが、これを期待しての問いだが、生徒はきわめてヒューマンな回答をしている。

▼革命の予感。
三問ある。
一問目は、その前からの続きなのだろう。「6人全員を円形のテーブルに座らせる」には何通りあるか、ということらしいから、おそらくその条件が問題の最初のほうにあるのだろう。
いずれにしろ、思考不能に陥った生徒が書いた答えは、「イスに座らせた方がよい」という実に筋違いの正論である。
次は、「5個の文字から2個の文字を選ぶ方法は何通りか」という問いだが、同じように問題をすりかえ、「たくさんあります」と回答。
したたかに、生徒は反抗している。
三問目、畳み掛けるように、質問は「7人の生徒の中から、3人を選ぶ方法は何通りありますか」というものだが、生徒は執拗に、「あります」と答え、おまけに、問い文の「何通り」をご丁寧に塗りつぶしている。
ここまでくると、革命が近いと、ひしひし感じる。

▼まんま。
だいたい、こういう珍回答というのは、意味の取り方がどこかで食い違っていることが多い。これなどは典型的だろう。そして、おやじギャグ的な結果に陥るのだ。

@a
▼生活感。
こういう回答は、金に汲々としているわたしには、身につまされる。

@b

▼先生が悪い。
これは小学生だと思うが、見事である。
先生は、方通りの答えを赤ペンで書いておられるようだが、この子供の想像性をもっと高く評価してもいいだろう。子供が、曲がる。

@c

▼歴史考証。
これは、ほんとうに昔「おい、おまえ」と読んでいたか、歴史考証の必要がある。先生も即座には答えられないはずだ。よって、零点にしているのは、間違いというべきだろう。

@d

▼背水の陣。
答えに窮すると、人間というのは、ほんとうにとんでもない発想をする。山下清画伯の絵まで描いて、自らの回答に正当性を与えようとしているところはにくい。

@e

▼怪我の功名。
歴代中国王朝名の質問だが、最後の「元」は、まぐれ当たりとはいえ、この生徒の運のよさを痛感する。

@f

▼こういう質問って・・・
これは、回答もさることながら、(おそらく小学生高学年用と思うが)どういう意図で出された問題なのだろうか。

@g

▼幸せな家庭。
この子の家は、ほんとうに愛情に満ち溢れているのだろう。実に微笑ましい。わたしなどは、ねたみそねみ嫉妬を抱く。

@h

▼本音の代弁。
徴兵制の開始に際して、明治初期の庶民のいつわらざる感想を、彼は代弁したのである。

@i

▼個人情報の漏洩。
そのままである。
彼は、家で「家庭裁判」にかけられたことだろう。

@j

以上、ちょこちょこっと見繕ったものだが、どうだろうか。
ほぼ確信犯的なものが多いにしろ、追い詰められた子供たちの、必死の一打は、ときに、わたしなら満点をあげてしまいそうなものもある。
まだまだ日本は捨てたものではないと思うこのごろ。

増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長
松川行雄




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